• 院長のココだけの話

近所にそれほど大きくはないが、
手入れの行き届いた庭を持つ家があった。
植木もきれいに手を加えられ、
季節の花々がいつも、彩り鮮やかに咲き、
道行く人の目を楽しませていた。
ある日突然、その家人が亡くなり、若い夫婦が
その家に住むようになった。
それから数ヶ月、道行く人の目を楽しませていた庭は
見る見るうちに荒れ果て、無残な姿になった。
同じ庭がこうも変わってしまうものか、
一種悲しいような思いで、その庭を道すがら眺めている。
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「心の時代」といわれている。
しかし、人間の心とはそれほどきれいなものではない。
人間の心は自然と似ていると 言えなくもない。
雑草は放っておいてもまたたく間に繁茂する。
しかし、美しい花は水を与え、肥料をやり、虫を除け、
丹精込めて育てなければ育たない。
人間の心もそれと同じである。
放っておくと心にも雑草が生える。
心の花を咲かせるためには、絶えず心を見張り、
雑草を抜き取らなければならない。
心の田んぼ、心田を耕さなければならない。
                   藤尾英昭
なるほど~~ 
                   茨木 敢